松尾メソッド
2022年12月08日

メソッド 1   メソッドについて

メソッドについて詳しく解説をしていこうと考えアップしていきます。尚,活動の様子やメソッドを解説するための逸話(実話)等もブログで紹介していきます。

 

ベイサイドアスレチックシステム(松尾メソッド)について

1,松尾メソッドとは

選手の自主性(自立から自律)を育て選手自らが成長しようとする力を育てる事を目的とします。その為「手とり,足取り教える」という方法は取りません。選手に課題を与え課題を解決する事で成長を続ける選手を育成します。また、このメソッドの考え方では陸上競技に限らず他のスポーツにおいても応用できる要素もあります。そして競技者として過ごした、若い,貴重な時間を世間の荒波を乗り越えて成功をつかむ力とする。この様にも考えます。 また、松尾メソッドは世間一般で言われている常識の真逆と思える様なことも提案する事があります。一見、矛盾しているのではと感じる事もありますが真理を追究する事によって常識の逆にも真理がある事に気づかれると思います。頭を柔軟にし対応しなければならない面があり、使う人を選ぶメソッドかもしれません。興味のわいた方は是時試して下さい。

 

2,松尾メソッドの変なところ10選


(1)目標を持つことよりも目的を明確にする事を優先します。
(2)細かい指導はしません。自分で考えて答えを出して下さい。
(3)努力は裏切る事の方が多いです。努力を信用してはいけません。
(4)自分は頑張っていると感じている段階で進歩は期待できません。
(5)指導者(コーチ)の言っている事よりも自分の感覚を優先して下さい。
(6)真面目な選手であるよりも、わがままな選手の方が成長します。
(7)チームメイトとわざわざ仲良くする必要はありません。
(8)挨拶ができない選手は成長しません。だから挨拶の指導は一切行いません。
(9)失敗した時、反省などしてはいけません。
(10)多くのチャンピオンを育てた指導者が優秀とは思いません。能力が低い選手を最後まで脱落させずにやり終えさせる事ができる指導者が優秀な指導者です。

 (解説)
(1)目標を作って満足している人間は動こうとしません。しかし明確な目的を持った人間は目的に向かい動き出します。目標は後でいいです。先ず目的を持ちましょ    う。
(2)細かい指導をしても選手が理解できていないと感じる場面を多く見ます。選手が理解できない指導では意味がありません。
(3)間違った努力は、けがやコンデションを乱す原因になります。また変な癖がつき癖を改善する時間は無駄です。自分は正しい努力をしているか常に心懸けて下さい。
(4)陸上競技に限らず、今自分がしている事が好きならば頑張っているとは感じません唯々、楽しいと感じます。寝ずに働いていても自分の好きな事、目標とする事がある場合は苦しさよりも楽しさの方を感じるはずです。ブラックと評価するのは他人です。自分の感覚を大切にして下さい。
(5)成功しレジェンドと呼ばれる名選手の多くがコーチと衝突しています。自分の感覚を大事にするとはコーチとの関係を良好にしておくという意味合いもあります。
(補足)
野茂秀夫はコーチと対立し近鉄を退団し大リーグ(ドジャース)への移籍し成功しています。その方法は当時、掟破りと言われるような方法だったため多くの避難を受けましたが彼は最後まで自分を貫いています。
(6)真面目な選手は言われたことしかできません。わがままな選手は自分で課題を見つけて挑戦します。
 (補足)
①わがままと自分勝手は違います。同じ様に生意気と無礼も違います。そして、人間の90%近くはわがままと自分勝手、生意気と無礼を同じものと感じています。わがままや生意気をポジティブな方向で考え,理解できる大人を探すのは結構大変です。
②わがままを通したいなら最後まで諦めない。結果の責任は自分にある。この覚悟は必須です。しかし一番難しく大変なのは引き際の見極めです。
③わがままを通したいなら相手を納得させられる材料は必要です。熱意だけで相手に認められると思っているなら頭が悪すぎます。
④わがままを通したいなら謙虚さは最大の武器になります。             
⑤言われた事しかできないのならば徹底して言われた事だけをやれば良いと思います。ブレずに続ければ大成します。これが正しい努力です。
(7)価値観や性格的な違いで上手に付き合えない人間はいます。わざとらしい仲良を演技する事はチームワークではありません。同じ目的意識を強く共有して下さい。
 (補足)
 漫画の話で恐縮です。スラムダンクにおける「桜木花道」と「流川楓」の人間関係は良好とはいえません。しかし両者には共通した強い目的意識があります。人の好き嫌いを強い目的意識は超えます。鬼滅の刃の「富岡義勇」と「不死川実弥」にも同じ事がいえると思います。
※スラムダンク映画化楽しみです。しかし声優が・・・です。
(8)挨拶は教えるものではありません。相手に対する敬意があれば自然と出て来るものです。
(9)失敗の多さはチャレンジの多さに比例します。失敗からは多くに真理を学ぶ事ができます。反省の本来の意味を理解している人間は少ないと思います。反省する事でチャレンジする姿勢を無くしては進歩が止まります。失敗から真理を学ぶ姿勢を大切にしましょう。また、凡人は小さな失敗に気づかない場合が多いです。私は案外そこを狙って失敗させ痛い思いをさせ気づかせるという悪い癖もあります。
(10)読んでそのままの意味です。またスポーツにだけ専念できる時間は一生のうちほんの僅かです。人生の本番はそれからです。スポーツに専念した時間がその後の人生で活かされる。この様な指導ができる指導者が優秀な指導者です。