子育てのヒント
2024年07月17日

精神的ポテンシャルの育て方

 今までの投稿で好結果を納める為に必要な要素は身体的ポテンシャルよりも精神的ポテンシャルが必要であるという私見を展開しました。今日はその理由と精神的ポテンシャルはどうすれば強く育てる事ができるかの解説です。損前にもう一度ポテンシャルとはどの様なものかを確認します。

 身体的ポテンシャルとは選手の持っている身体的優位性です。身長が高い、筋力が強く持久力もあるといった身体的な要素と速く走れる技術を言います。大きな体と筋力があり、速く走るための技術に優れている能力を言います。精神的ポテンシャルは自身を客観的に判断し、難しい状況や課題も解決できる能力を言います。この能力が高い選手は競技中に起こる様々なアクシデントやプレッシャーを克服し高いパフォーマンスを発揮します。また自身を新しいステージへアップデートすることが可能になります。
 問題解決を解りやすい例で解説すると自分のレベルより低い大会(支部レベルの大会)では実力を発揮できる選手がその一つ上の大会(県レベルの大会)になると実力が発揮できないという例は沢山あります。これは外部から入ってくる刺激(あの選手は自分より強く見える)などで萎縮してしまう。よく言うプレッシャーに負ける状態です。これを上の図で説明すると、支部レベルではバケツ(1)12秒0のポテンシャルを充分発揮できる選手が県レベルではプレッシャーに負けバケツ(2)12秒5の結果になった。これを実力と言います。
 精神的ポテンシャルとはこの様な不安定な状態でもバケツ(3)水はこぼさない(ポテンシャルを落とさない)様に自身をコントロールする能力です。自身の練習や努力を客観視に確認し今の自分の状態を把握します。また、柔軟な思考によって今自分が本当にやるべきことを把握出来ます。そのため結果よりも大切なことを導き出し、難しい状況に自身がどう立ち会うべきかの回答を導き出します。その後問題解決能力を発動し自分をどうコントロールすべきかの考えます。この時には記録や順位といった目に見える結果だけでなく、自身の中に独自の達成感を感じ取れることで次のステージへの挑戦が始まります。
 またバケツ(2)の状態で失敗した場合も自己肯定感、客観視野、柔軟な思考がタイムラグの様に発動される場合もあります。この様な場合でも精神的ポテンシャル向上は期待できると考えます。では、どうすれば精神的ポテンシャルを強く育てることが出来るかを説明します。この持論は自分の経験も多く負生まれるため独断と偏見の意見でもあると思って下さい。良いと思えば参考にして下さいといった意味合いもある提言になります。

 1,目標を作る
   目標は大目標、中目標、小目標を決め必ず期限を設ける。
   大目標は1年単位、中目標は半年単位、小目標は今すぐに達成できるものにする。目標は必ず解りやい数字 
   記録にする。
 2,課題を出し続ける
   課題は小目標をクリアーする為に必要な少し頑張ればできる事にする。
 3,課題解決の方法を考えさせる
   課題解決の方法を指示するのではなく選手本人に考えさせ答えを導き出せる様に指導する。その際に問題解
   決のためのヒントを必ず出す。これは選手個々が自分で解決出来た様に考えさせると同時に間違った方向性
   で答えで出す事を防止する意味合いもある。
 4,必ず評価(褒める)する
   評価(褒める)評価を行う上でやってはいけない評価の仕方は結果のみを評価(褒める)すること。結果が
   良くても、悪くても選手が方法を考え実行できた事実を評価する。結果が良ければ新しい領域への挑戦の切
   っ掛けになり結果が悪い場合は新たな問題解決の材料となる。評価(褒める)するとは新しい課題を見付け
   上のステージにアップデートするための燃料とならなければいけない。

 身体的ポテンシャルとは選手の能力と考えられます。車に例えるとエンジンの大きさや性能の事です。精神的ポテンシャルはその車に乗っているドライバーと考えます。どんな性能の良い車に乗ってもドライバーが下手では速く走れません。

 後 記

  先週、14日(日)に日清カップ千葉大会があり小学校4年生女子の部で森本るり選手が3位に入賞しました。この選手を初めて見たときから身体的ポテンシャルの高さ以上に精神的ポテンシャルの強さを感じました。これは他のサイトのブログやインスタ、X等にも投稿しています。入会から1ヶ月。予選は7眼目で決勝に滑り込んだ決勝で3位になれた理由を時価のブログで書きます。これは会員専用のブログとしてパスワードを掛けたものになると思います。