2023年05月07日

雑記 個を伸ばす

 雑記 個を伸ばす

 前回、個を伸ばすというテーマで交通機関を使って移動する際のエピソードを例に話をしてきました。最後の雑記でも書きましたがこの方法は結構骨が折れます。それは子どもに考えさせるという事は、大人はある程度の我慢が必要だからです。子どもは失敗します。しかしその失敗を活かせる力を身につけさせるためには練習が必要です。 子どもによっては一度の失敗で学習する子どももいますが何度も失敗を繰り返す子どももいます。子どもにはできる子、やらない子、できない子がいるとすれば,何度も失敗をする子どもは、できない子といえるでしょう。
 できる子とは全く失敗しない子ではなく失敗を上手に学習し自分の力にする能力が高い子だと思います。人間幾つになっても失敗はしますが,過去の失敗を上手に活用できる人間は失敗の入り口で気づき失敗を回避できたり、そもそも失敗の要素を排除することができます。しかし、失敗のリスクを避ける目的からチャレンジしない、無難な方向性ばかりを選択する場合は少し意味合いは違ってきます。
 やらない子とは、チャレンジしない子という意味ではなく、他の子どもとは少し目的が違う子と考えて下さい。問題の場面でも自分から足を踏み入れず冷静に観察し判断することもできるタイプです。例にあげた交通機関での失敗の際に失敗したAに対し適切、不適切はともかく注意したBは、できる子にもできない子にもなります。やらない子は場の状況を冷静に観察し自分からは行動を起こすことはないですが的確なアドアイスをすることもあります。基本的には興味が無い子どもと考えて下さい。もし、やらない子が興味を持った場合はできる子になる可能性があります。静や陰のタイプであれば細かい分析力を他から評価されるようになるでしょう。
 できない子とは、動や陽のタイプの子が失敗をリカバリーできないタイプです。このタイプには二つのタイプがあり一つは嘘をつくタイプで、もう一つがこだわりが強すぎて柔軟に処理ができないタイプです。静や陰の場合適切な方法で自分の考えを外に発信できないタイプと発信の仕方が強引なタイプがあります。この子ども達に共通している点は他の人間とのコミュニケーションが下手。自分の事で精一杯であるです。その為失敗した時に失敗を否定したり非難したりするだけでは悪い方向性へ落ちてしまう事が予想されますが,この二点の練習をさせなければ良い方向性への飛躍は無いと考えます。前回最後に雑記を書きながら失敗は全て容認しなければ子どもの成長は無い。子どもがチェンジできるまで待たなければいけないと感じる文章の様にも思い前回雑記の補足としてこの様な文章を書きました。只、待つだけ容認するだけでは子どもは育ちません。次回はどの様に課題を与え、できる子や良い意味でのやらない子に育てるかを解説します。