松尾メソッド
2023年08月11日

信頼のかたち(正体)

    信頼の正体

    戦略から戦術の話の派生で信頼についての私見になりますが書いてきました。最後は信頼とは何かについて私の考えを話します。ヒントは成功のピラミッドです。スポーツにおいては実力を上げるために練習は不可欠であり、練習なくして良い結果を収めることができるとは誰も思っていません。勉強も良い成績を収めるためには勉強は必須です。受験で勝つためには辛い受験勉強に勝たなくてはなりません。一昔前はその辛い部分を根性などの精神論で乗り切ることが大事なことであり、それを乗り越えることが強い人間であり。強い精神力を身につけているといった考え方が主流でした。しかし、この様なやり方で身につけた力は当然偏った方向で現れます。偏った方向性で発信される指導者のやり方は偏った人間をつくるか反発を生みます。それが成功のピラミッドにおける「葛藤域」から「失敗域」に意識が降下(硬化)します。そこでは自分を殺さなければ生き残れないような環境ができあがれば忖度がうまれるでしょう。集団で自分が活きていくためにはの多少の忖度は必要枠とは思いますが自分を殺してまでの忖度は害でしかありません。ですから素直というキーワードを提示しました。勿論素直になる対象は自分自身であり、それができなければ相手の真意に気づかない事もあると思います。
 人それぞれの個性や経験によっては感じ方も発信の仕方も違いますが信頼の正体と成功のピラミッドの関係は、言い方、導き方が厳しい、優しい、深い、広い等の差はあれ「葛藤の域」から「不安」に引き上げてくれる人。そして「不安」から「集中」へ上がるためのヒントを的確な方法でくれる人。その後は本人に任せ自由にやらせてくれる。そして結果に結びつけてくれる指導者。これが選手が指導者に対する信頼の正体です。指導者側の選手への信頼は結果を恐れない。逃げない。そしてできる限り結果を出させる。この様に考えます。前回に書いたWBCでの栗山監督が村上選手に対して行った戦術がこのやり方だったと私は思っています。

 

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