松尾メソッド
2023年09月18日

仕事にワクワクは必要か

 ワクワクすること

 久しぶりの投稿になります。お盆の期間中にコロナに感染しました。2度目の感染です。さすがに一度目に比べれば格段に楽でしたが後遺症は厳しく体調が整うまで1ヶ月程が必要でした。そのため久々の投稿になります。
 コロナに感染する少し前、流山市と野田市の間を流れる流山運河に行って来ました。目的はブログのネタを考えるためです。ブログを始めた切っ掛けは2021年の4月に陸上のクラブを立ち上げましたが全く人が集まりません。問い合わせ自体もありません。そこでホームページを作り替えた時に定期的にブログを挙げて下さいとアドバイスを受けたのがブログを始めた理由です。私もよく理解していませんがブログを挙げるとグーグルに評価されるそうでう。うちのクラブを知ってもらうためには有効と思いブログを書き始めましたが素材が全くありません。ブログにはクラブの選手の活躍や練習の様子を載せるのが良いのですが選手が全くいないのです。そこでクラブを理解してもらう目的も兼ねメソッドにそったエピソード、解説などの内容でブログを書いています。その為ネタに活きずまります。そこでネタを考える目的で散歩をします。私は水の見える所がいいアイデアが降って来る事が多いので近くの河川や親水公園などへ行きます。それでもネタが浮かばない場合は遠出をします。それで流山運河に来ました。
 この運河には何回か来たことがあります。運河は明治時代に江戸川と利根川をショートカットする目的でつくられました。あまり話題になりませんが千葉県は江戸川、利根川、太平洋、東京湾に囲まれ他の都県と境は全て水で境界線が引かれています。
 その時の移動の車中で聞いていたラジオでのエピソードが今日のネタです。内容は4月から働き始めた23才(性別不明)の相談。仕事を辞めた事。やめた理由が仕事にワクワクを感じなくなった事が理由。新しい仕事を探しているが何をしたいのかが解らない。とても苦しい。この様な内容です。相談者の目的を考えてみます。悩み事は誰かに言うだけで解決することが多く相談者も自分が抱えている悩みを誰が言いたかったのでしょう。しかし会社にも身近な人間にも言いずらかったのかもしれません。仕事をすぐに辞めてしまった自分の不甲斐なさも心のどこかに引っかかっていると思いうます。でも認めたくないといったプライドもある。思考が混乱している状態でしょう。それでラジオの伝言板に自分の悩みを買い込んだ。良いアドバイスをもらえれば少しは気持ちの整理もつくかもしれない。そんな期待もあったでしょう。もう少し深読みしてしまえば自分に共感して背中を押してもらえる様なコメントも欲しかったかもしれません。そこでのパーソナリティのコメント次です。「ワクワクする必要があるか」「仕事にワクワクは必要か」「誰かがワクワクする事を提供してくれることもある」この様な内容だったと思います。違和感が残りました。複雑な違和感です。多分このコメントを聞いた相談者はこのコメントに対して不快感を持つのではないか。何故不快感を持つかと考えてみました。それは相談に対するコメントが答えになってないと感じたからです。パーソナリティが何を言いたいのか解らない。ここからはあくまでも想像の世界ですがパーソナリティも相談者の世間に対する認識の甘さはどこかで感じたのかもしれません。しかし悩み苦しんでいる。だから少し物事を楽に考え、時には柔軟に受け入れる事も大切であり、それが社会人になる事であると言いたかった想像もしましす。ただ言葉のチョイスは間違っていると思います。先程も書きましたが相談者は社会を甘く見ていた傾向は感じます。しかし同じ様に社会に対する期待や自分の夢もしっかり持って社会に一員になろうとしていた事も伝わってきます。相談者の会社の状況は解りませんが、ホワイトからブラックまで会社の色も様々でメンタルの強い人間ならブラックと感じた瞬間から自分から会社を辞める選択をとる人間もいるでしょう。但しこういうタイプの人間は悩みません。それ以上に事前のリサーチも抜かりないかもしれません。そこで相談者の人間性を分析します。多分真面目で素直。何に対しても一生懸命だが思い込みも強そう。この様に見ました。その様なタイプの人間が悩み(葛藤)の一番厳しい状況にいる状態で「ワクワクする必要があるか」「仕事にワクワクは必要か」という言葉を投げかけれれた場合どの様に受け取るかを考えれた時、自分は否定されたと強く感じるのではないだろうかと思います。仕事にはワクワクはいらない。楽になった。この様な心情になるだろうか。これが一つめの違和感です。
 次が「誰かがワクワクを提供してくれる」というワードです。これは間違いです。誰かが提供してくれるのは「ワクワクの切っ掛け」あるいは「ワクワクの材料」です。解りやすい例えでいえばおいしいカレーが食べたいと友人に話したとします。友人がちょうど昨日うちでもカレーを作った。材料もあるから君にあげるという話になり材料とレシピまでくれました。これがワクワクの切っ掛けであり材料です。材料を使っておいしいカレーを作るのは友人ではなく自分です。どんな良い切っ掛けを他人がくれても、それを活かすも腐らすも自分次第になります。この様な反論はあると思います。友人がおいしいカレーを届けてくれるだけでもワクワクを感じる事ができるのではないか。確かに一時ワクワクを感じる事はできますがあくまでも受動的です。おいしいカレーのお店にいけばいいだろ。カレーを作るのはお店のスタッフですがその店を目指し出かけるのは自分です。仕事におけるワクワクは主導的な行動によってのみ得る事ができます。相談者に当てはめると社会に出て常に仕事にワクワク感を持って臨みたいなら多少の事で折れない強いメンタルを作る必要があるでしょう。相談者はまだその途中の段階です。相談者は真面目で一生懸命な人間かもしれませんが柔軟に物事を処理する能力がありません。ある意味良い加減(よいかげん)である方が打たれ強くもなります。多少のずるさは必要です。場合によっては意見が異なる相手が卑怯な手段で自分を潰そうとした場合は自分もそれにみあった手段で対抗するくらいの腹づもりは持っておくべきです。この様な力は主導的に考え行動しなければ得る事はできません。
 最後に「ワクワク」が仕事に、もっと広げて人生に必ず必要かと言われればそうではないと思います。ワクワク感を感じながら仕事をできる人はそんなに多くは居ません。仕事は生きるために必要な事です。ですから人生においても常にワクワク感を感じながら生活できる人間は色々な意味で恵まれている人間かもしれません。しかし無味乾燥な仕事や日常からワクワク感を感じられる仕事や日常にアップデートでする工夫は誰にでもできるはずです。ただ方法が解らない。解ったところで実行するには覚悟と労力が必要です。だから敢えて行わない。行いたくない考える人が大半だと思います。なぜ子のエピソードをネタにしようと思ったのかはもし、ベイサイドアスレチッククラブのメソッドならばこの相談者にどう回答したか、その理由とメカニズムは説明する良いえエピソードと思ったからです。そしてメソッドはアップデートの方法を学び身につける事を目的としています。次回は松尾メソッドならばどう回答するかを書きます。

 後  記

 先ず,このネタを書いたのはラジオのパーソナリティを誹謗中傷しようとする意図はありません。テレビと違いラジオは聴取者との距離感が非常に近いため聴取者の個人的な事柄や相談等が入りやすく今回の様に突発的に入ってきた相談に答えなければならない場面も多くあります。私も含めた当事者以外の視聴者はいくらでも言いたいことは言えます。私がこのエピソードをネタにしようと考えたのはこの様な場面で松尾メソッドを活用したらどの様に対処するかを説明する良い材料と感じたからです。また相談者もアドバイスを前向きに活用できていることを願います。案外人それぞれなのでラジオに投稿した段階ですっきりして自分の投稿が読まれた事を知らないかも。これが一番平和だと信じたい案件でした。
 
 最後に流山運河の風景