メソッドのエピソード
2023年11月18日

サンキュー コカ・コーラ

サンキュー コカ・コーラ

 都内を移動する際の交通手段は何を使いますか。私は自転車が多いです。最近は都内の車道に自転車優先道路とでもいえるような青線で区分されている道路が多くなってきています。片側複数車線の道路はほぼこの様な形式です。しかし、現実は駐停車している車が多く全ての青の車線を走り続けることは不可能です。そこで下の様な駐車をしているコカ・コーラの車両。これを見てどう感じるでしょうか。
 ①何も感じない。普通の情景
 ②はみ出しすぎ、邪魔、車のわきに出なくてはならないし危険が多い。
 ③自転車が走れるスペースを作ってくれてありがとう。
の3択から選んでください。あなたの瞬間的な選択はどれになりますか。私は③です。そこで一般的な駐停車の場面と比較してみましょう。

 下の写真が一般的な駐停車の仕方です。この場合車の左側(自転車道路)を通行することは不可能です。そこでもう一度、コカ・コーラの駐車位置は明らかに自転車道を空けて止めているように思えてなりません。たまたまの偶然かもしれません。コカ・コーラ限らずコンビニの荷物を運ぶトラックは荷物を下ろす際に横のドアーを使うため車の左側が空き気味になります。ただ上のコカ・コーラの左側の空け方はあからさますぎます。自転車の通路を空けてくれたと思える様な空け方です。これをメソッド的に少し解説させてもらいます。

 

 上の説明は瞬間的に目の前に現れた事象に対し最初に感じる心の反応について解説したものです。ベイサイドアスレチッククラブメソッドでは競技の最中においても瞬時に良い判断を迫られる場面は多いと考えます。その考え方の応用として上の様な事例を出してみました。ここで重要なことはコカ・コーラのドライバーがどのような意図をもって止めたことよりも目の前の事象を快いものと判断し次の行動に結びつけることです。③を選択した場合、自転車の走行場所を空けてくれたドライバーに感謝し車の左端を走行します。②を選択した場合は不満を感じながら危険な車の右を走行することになるでしょう。簡単なことですがこれも精神的ポテンシャルを訓練することで習得することができるテクニックだと思います。

 後 期

 PISAというテストがあります。これは先進国の子供たちの「生きるための知識と技能」を測定するテストです。日本では高校1年生が対象で3年にごとに行われるテストですが、このテストで日本の子供の読解力が毎回下がっているという結果が出ています。ちなみに2012年は1位。2015年は6位。2018年が11位という結果でした。詳しいことは省きますが日本の子供たちの読解力は年を追うごとに低下していることは確かなようです。読解力ならば本をたくさん読めばいいのではないかという考え方もできますが、PISAのテストの目的は「生きるための知識と技能」を測定するテストということで一概に本をたくさん読んだから読解力が上がると考えずらいものがあります。今回のブログの場合、ドライバーは自転車のために通路を空けて駐車をしてくれたと読解しています。この読解を誤ると好意が敵意にもなりかねません。但し、私の独断と偏見の元の読解であることはご了承ください。